休憩をしっかりとれているのは何割?

看護師はハードな仕事だからこそ、しっかり休憩をとる必要があります。そうでなければ業務にも支障が出てしまうでしょう。しかし、「忙しくて休憩できない」という職場もあります。

休憩をしっかりとれているのは何割?

しっかり休憩できているのは何割なのか

あるアンケートによると、休憩が十分にとれているのは16.50%、大体とれているのは58.50%、あまりとれていないのは23.0%、まったくとれていないのは2.0%でした。8割近くの職場がしっかりと休憩できているのに対し、2割の職場では休憩時間がものすごく少なかったり、休憩時間を返上して働いているのです。なぜ職場によってこのような違いが出るのでしょうか。

休憩がとれない理由

2割ほどの職場では十分な休憩がとれていません。休憩がとれない理由はいろいろありますが、一番多く挙げられているのが「忙しい職場だから」という理由です。特に急性期病棟や訪問看護、介護施設などにその傾向があるようです。急性期病棟は運ばれてくる急患の人数も多く、いつ状態が変化してもおかしくない患者さんもいます。そのため日勤の時は30分、夜勤の時は10分くらいしか休憩がとれない日もあるそうです。訪問看護は高齢者の自宅を直接訪問するため移動が多くなります。業務の開始時間と終了時間が決まっているため、移動の合間を見計らって休憩するしかありません。また、近年看護師からの人気が高まっている介護施設ですが、病院と違って看護師は数人しかいません。少ない人数で多くの高齢者を診なければならず、忙しすぎてなかなか休憩がとれないのです。
休憩がとれない理由として勤務形態を挙げている人もいました。看護師の勤務形態は常勤以外にパートなどの時短勤務もあります。常勤に比べて勤務時間が短いのですが、受け持ちの患者さんの人数がほとんど同じ、というケースもあります。決められた時間内で業務を終えるには休憩を返上しなければ間に合わないため、なかなか休憩ができないのでしょう。

休憩時間がしっかりとれる理由

上長の采配が上手くいっている職場は休憩がしっかりとれている傾向があります。もともと余裕のあるシフトを作成していることで時間管理がしやすく業務と休憩を明確に分けているため、もし忙しくて休憩がとれなくても後半の人と休憩時間を交換するなどして対応しています。また、人間関係が良好で雰囲気の良い職場もそうです。休憩中に仕事があっても他の人に頼んだり、遅れて休憩に入っても決まった時間をきっちりとれるようになっているため、遠慮なく休むことができます。
上記以外にも、もともと忙しい部署ではない、緊急性の高い業務ではない、療養が中心で緊急入院や手術になることがない、といった理由で休憩がしっかりととれている職場もあります。

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