夜勤の時はどうなる?

夜勤は日勤に比べて時間が長い割に人数が少なく配置されています。急患対応などがなければゆっくり休めますが、時には座る暇もないほど忙しくなる場合もあります。しかし、効率を上げるためにはしっかりと休憩することが大切です。夜勤の場合はどのように休憩をとっていくのでしょうか。実態を確認してみましょう。

夜勤の時はどうなる?

そもそも夜勤とは

夜勤とは普段眠っている夜間に勤務することです。二交代制や三交代制などシフトによって勤務時間は異なり、時間帯によって準夜勤や深夜勤に分かれています。日本の労働基準法では、深夜の時間帯における勤務のことを「深夜勤務(夜勤)」としています。深夜の時間帯とは22時~5時までの時間帯のことです。6時間以上勤務しているため、休憩時間は少なくとも45分はとるように法律で決められています。
三交代制であればひとつの勤務時間が大体8時間ほどなので休憩時間も1時間程度、と予想できます。しかし、二交代制の場合は夜勤の勤務時間は16時間と長く日付を跨いでいるため、どの程度が適切なのか少し分かりにくくなっています。法律的には「午前0時を跨いで連続して勤務する場合も一回の勤務としてとり扱う」とされています。つまり、二交代制の場合は勤務時間が16時間と長いのですが、一回の勤務として見なされるため、1時間の休憩を確保していれば何も問題はない、ということです。ただし、法律で決まっているからといって「1時間以上とってはならない」というものではありません。あまりに長すぎる休憩時間は患者さんに迷惑がかかってしまいますが、人数が少ない夜勤帯であることを考えると2時間以上はとった方が良いとされています。

推奨されているのは2~3時間

日本看護協会では夜勤時間が16時間以上となる二交代制の場合は2~3時間の休憩時間をとるのが望ましいとしています。詳しくは「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」に記載されているので、そちらを確認してみてください。

休憩がとれなかった場合は

夜勤中でもしっかりと休憩をとることが義務づけられていますが、忙しさによっては休憩がとれない場合もあります。そのような時はどのような対応になるのでしょうか。設定されている時間帯に休憩がとれない場合は、時間をずらしてでも休憩するように調整が必要です。それでも休憩がとれない場合は労働時間と見なされるため、管理者側は時間外勤務手当を支給しなければなりません。ただし、中には正確な勤務時間を記録せず、時間外手当を支給したがらない病院もあるので注意が必要です。

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