休憩は適切にとれていますか?
看護師は身体的にも精神的にもハードな仕事です。しかし、常に緊張したままだとそのうち擦り切れてしまい、とり返しのつかない重大な医療事故を引き起こしてしまう可能性もあります。そうならないためにも適度に休憩をとって心と身体をリフレッシュさせることが大切です。勤務時間に応じて休憩を設けることを法律でも定められていますが、中には多忙過ぎてなかなか休憩がとれない職場もあります。夜勤の休憩時間についても見ていきましょう。夜勤は勤務時間が日勤よりも長いのですが、休憩時間はどれくらいが妥当なのでしょうか。
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休憩時間の目安
勤務時間が8時間未満なら45分、8時間以上なら1時間の休憩をとることが法律でも定められています。しかし、夜勤、特に二交代制の場合はそれ以上に勤務時間が長くなるため、休憩時間も長めにとることが推奨されています。食事と仮眠をすることを考えると最低でも2~3時間は欲しいところです。適度に休憩をとらなければ重大な医療事故を引き起こしてしまいかねないため、休憩はしっかり取るようにしましょう。しかし、急患が次々に運ばれてくるなど場合によっては休憩がとれないこともあります。
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休憩をしっかりとれているのは何割?
ほとんどの職場では十分な休憩がとれていますが、全体のうち2割は十分な休憩をとれていません。なぜ職場によってこのような差が出るのでしょうか。考えられる理由はいくつかありますが、忙しい職場だからと答える人が多いようです。急患が多い急性期病棟や直接訪問先に訪れて看護する訪問看護、もともと看護師の人数が少ない介護施設などは他の部署に比べて忙しくなかなか休憩がとれないようです。しかし、上長の采配が上手くいっていれば、忙しい職場でも時間を調整するなどして休憩をとることは可能です。
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夜勤の時はどうなる?
夜勤、特に二交代制の場合は勤務時間が16時間と長いですが、休憩時間はどれくらい設けられているのでしょうか。法律では一勤務の休憩は1時間で良しとされているため、16時間勤務でも1時間の休憩が取れていれば問題はありません。しかし、1時間ではしっかりと休むことはできないでしょう。二交代制の場合は2~3時間の休憩をとることが推奨されています。業務が忙しくて休憩がとれない場合は労働時間と見なされるため、管理者側は時間外手当を支給しなければなりません。